特定非営利活動法人ｏｃｈｉｂｏ

私たちのビジョン、ミッション、そして基本的な姿勢

ビジョン：情報が、地域の自然と文化を守る

危機にある、自然研究の基盤

地域の情報を記録してきた紀要や会報などの「地方学術誌」の存続が転機に差し掛かっています。教育カリキュラムの変化や少子化などが原因で、地域の自然を積極的に調査して学術誌に投稿する「地域の研究者」が育つ環境が衰退し、多くの地方学術誌が継続の危機にあります。地方学術誌は都道府県版のレッドデータブック編纂や地域戦略の策定などに重要な役割を担ってきました。政策面のみならず、地道に記録された情報は、より大きな研究の出発点ともなります。地方学術誌が失われることは、自然研究そのものの基盤消失を招くことになるのです。

記録される情報

一方、キャンプや登山など、アウトドア活動への関心は高まり、ビジターセンターやNPO法人が各地で地域に根ざした活動を行なっています。中には大学教員や在野の研究者など、専門家とともに活動する団体も数多くあり、質の高い情報を蓄積・公開しています。このように、地域における自然史研究の分野では、①学術誌はあるものの寄稿者がいない、②研究者は存在するが寄稿する学術誌がない、という2つの課題が存在しています。

地域情報の流通

また、学術誌は出版されるだけでなく、掲載された情報が広く知られることも重要です。研究内容が研究者間だけに留まるのではなく、地域住民や、地域を訪れる市民に届けられることで、地域の自然に対する理解や興味が深まることが期待されます。

ミッション：地域情報を取りこぼさないための「しくみ」をつくる

ｏｃｈｉｂｏでは、各地で地道に活動する研究者や活動団体に対し、学術誌編纂のしくみ、編集補助、発表機会の運営支援などのサービスを提供する事業を行ないます。事業を通じて、地域の研究者に対しては発表の機会を、活動団体に対しては情報蓄積のしくみを、市民に対しては地域をより深く理解する機会を提供します。大切な、地域の自然や暮らしに関する情報を、落ち穂を拾うように一つずつ丁寧に集めるしくみをつくることが、ｏｃｈｉｂｏのミッションです。各地の活動団体や地域の研究者によって蓄積された地域の情報は、力強く芽生え、持続可能な地域づくりを進めることに貢献すると確信しています。

基本的な姿勢：標準化を進めて、良いものを共有する

この課題を広域的・網羅的に解決するためには、地域レベル学術誌発行と、公表機会をつくるためのプラットフォームを構築することが有効だと考えます。特定の地域のみで学術情報の蓄積体制を進める体制を整えるのではなく、様々な地域で活用できる共通のツールを提供できれば、効率化・活性化が期待できます。

取り組みの方向

1. 地域の記録を地域に残すためのプラットフォームを構築し、運用する。
2. 記録を残すための具体的ツールを提供する。
3. ツールを活用できる人材を育成するために、マニュアルの整備や講習会の開催を行なう。
4. 「地域の記録を地域に残すこと」の重要性について、理解を広める。
5. 蓄積された情報を活用し、地域に還元する活動を行なう。

入会の申込み

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Google Docs

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団体概要

基本情報

名称	特定非営利活動法人ｏｃｈｉｂｏ
事務所	〒059-0012　北海道登別市中央町7-2-4-303
実績等	CANPAN FIELDS   NPOヒロバ

役員

理事長	白川 勝信
副理事長	石井 正人  永井 真也
理事	井田 秀行  鎌田 磨人  須藤 朋美   阪野 真人   山田 亮   渡邉 園子
監事	小倉 加代子

定款・規程

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沿革